想い: 2008年9月アーカイブ
生徒に
「~~しなさい!!」
って言うことはほぼない。
考えてみると、生活していく中で「しなければならいこと」なんてないんじゃないか、とも思っている。
いつも生徒には
「~しなさい!」
と言う代わりに選択肢を与えるのみ。
「やるか、やめるか」
「頑張るか、めちゃくちゃ頑張るか」
などなど・・・
「好きな方を選んでね♪」
自分の意志で選ぶ。
そして、自分の選択・発言に見合った行動をとることを求める。
人生にmustなんてない。
選択の積み重ね。
自分で選んだからには、自分で責任持っていく。
いい結果も、そうでない結果も自分が原因。
だから、怒鳴ることはなくなった(特に今年になって)。
怒鳴る代わりに
「どっちにする~??」
と。
こっちの方が生徒はコワイらしいけどね。
勉強もスポーツも「身に着ける」ためには、2本の柱がいる。
1つめは、「コツ」。
どうやればうまくいくか、をコトバや文字にして「共有」できるもの。
授業なんかはこれにあたる。
2つめは、「感覚」
教わったことを繰り返し自分で使ってみることで、「自分の感覚」をつかんでいく。
同じ状況は2度とないけれど、その中で教わった「コツ」を自分なりに使っていく。
状況に合わせて微調整しながら。
その積み重ねで実際に「上達」していく。
いろんな状況に対応できるようになる。
いくらイチローに1週間かけてバッティングについて教えてもらっても
毎年200本安打を打てるようにはならない。
自分の感覚をつかんではじめて「できる」ようになる。
「自分のモノ」になる。
授業だけ聞いても点は取れない。
自分で練習する。繰り返す。
まずは、毎回のテストで合格する。
コツ
と
感覚
この両輪は不可欠。
でも、比べると、感覚をつかむことの方が時間がかかるし、途中での脱落者が多い。
逆にこの2つさえ意識していけたら無敵。
こちらができるのは、コツを伝えることと、
感覚をつかんでもらうための「きっかけ」を準備することだけ。
実際にやるか、やらないか
つかむか、つかまないか、は自分自身。
今の自分が不満なら、
成長していきたいなら
自分に負荷をかけていく。
勉強も筋トレもアプローチは同じ。
今、筋トレにローラーをやっている。
コレ。
やっている人はわかるけれど、結構キツイ。
1回もできない中学生もいる。
何ヶ月か前、久々にローラーをやったとき、2回できた。
その後、4日間は筋肉痛。
くしゃみしても痛い。
ちょっともたれて、起き上がろうとしても痛い。
このままではあかんな、と思い、
筋肉痛が治まったら、1日5回と決めてやり続ける。
5回も十分キツイ。
でも毎日やる。
だんだん5回が余裕になってくる。
5回が余裕やな、と思ったら、10回に増やす。
今まではキツイな、と思ってた状況を、キツイと思わなくなったら、成長してる証。
10回も、5回に比べてきつい。
でも10回やり続ける。
今は、毎日20回。
今日ももちろんやった。腹筋が割れてきた気がする。
成長する、ステージをあげるには、
キツイと思う状況をやり続ける。
継続する。
これしかない。
去年の秋ぐらい。
まだ居残り制度が残っていた時のこと。
居残りしていた中3と帰る方向が同じだったので、一緒に自転車で帰ることにした。
帰る途中には長くて急な坂道がある。
その坂道は、大学生の男でも途中で降りて押すぐらいの坂。
中学生は部活でレギュラー。
今はもう、甲子園の常連高に推薦をもらっていくほどの生徒なので、体力・体格は断然負けている。
(年齢は、言うまでもなく・・・)
その生徒と、上り坂を競争しようという話になった。
いつもこの坂を上るときは、自転車を押している人はもちろん、自転車に乗っている人を追い越しながら上っているので、
もしかしたら勝てるかも!!??なんて考えてた。
相手としては不足なし。
薬局を過ぎて、坂に差し掛かったところでスタート!
相手は一気に加速。
みとrん、それについて行く。
喫茶店を一瞬で過ぎて、ドンドン上っていく。
目の前を生徒が駆け上り、全く同じスピードで上っていく。
坂の終盤、一番キツイところにさしかかった。ちょうど結婚式場のあたり。
ここまで全速力。
心のどこかで「ちょっとキツイな・・・」と思った瞬間だった。
一気に差が開いた。
「え!?」と思ったけれどもう遅い。
差はドンドン広がっていく。
気づいたら、生徒は高速の高架をわたって見えなくなった。
「きついな・・・」
と思っただけで、少しチカラが抜けたんだろう。一気に差があいてしまった。
全力で走っている場面では、気を抜くと一気にやられる。
そこであせって、もう一度走り出しても、TOP SPEEDになるまでには時間がかかる。
その間にも差がドンドン開いていき、追いかける気力さえなくなる。
受験も同じ。
気を抜いただけで、やられてしまう。
フっと抜いただけで、無意識にチカラも抜けている。
やはり最後は、体力でも技術でもなく「気持ち」で分かれる。
キツイと思うのは当たり前。そんな場面でも、気持ちを切らさないでいられるか。
試験の時は、しっかり気持ち切らさずにがんばる、なんてできっこない。
普段のいつものルーティ-ンの中で、「キツイ」状況を経験しておかないと、
本番の土壇場で踏ん張りがきかない。
「気持ち」が切れてしまう。
実力が同じくらいであれば、最後は気持ちの強さで決まる。
これを体感できた出来事だった。
・・・あれ以来まだ、その生徒との再戦はできていない。
